サルトル、ボーヴォワールとアルカディア [Pièce de la musique]
「人間」「実存」「本質」「品性」。「人間は自由の刑に処されている」。哲学者の言うことは超堅焼きのお煎餅。
【理想は額に入れて飾ればいいのだろか】
「アルカディア」は理想郷という意味があるけど、
ユートピアとの違いは、自然回帰の意味が強いところ、らしい。
自然回帰ってなんだろう?
って、調べていたらシモーヌ・ド・ボーヴォワールの「人間について」で、
「私の庭は、私が耕すときから、私の庭になるのだ」
「人間に出来ることは、小さな自分の庭(世界)を耕すこと」
実存的な人間回帰、自然回帰。
そして、なんだかボーヴォワールが言ってることは、
ターシャ・チューダーがコツコツ無言でやってた気がする。
ということは、ターシャ・チューダーがやってた庭造りは「自然回帰」そのものだった?!
アルカディア(理想郷)とは、自分で耕す自分の世界なのかな。
超堅焼きのおせんべいは消化が悪いけど、
自分で噛み砕くコトができるならば、少しは消化吸収も向上、かな。
一本のスカシタ映画を観たような気分が味わえるキリンジの「アルカディア」。
曲はラジオで何度も聴いてたけど、ミュージックビデオこんなだったんだ。
ヒッチハイクの女性は、サルトルの本を読み倒している。
そういえば、サルトルの奥さんはボーヴォワールだった。
サルトルのコトバで、そう!って同調したのは、
「裕福な人が戦争を起こし、貧しい人が戦争で死ぬ」
今日は広島に原爆が投下されて70年。
原子爆弾をつくったアメリカはいまだに軍事大国。
軍事産業世界ランキング10位までにアメリカの企業が半分以上入ってる。
「宇宙開発」という名のもとに、開発されるのは軍事利用というのが陰の王道。
銃もアメリカに於いては産業として存在してるから、益々キリを付けられない。
宇宙開発もいいけど、軍事用にしないで他に使ったらいいのに・・・。
実は地球の7割を占めているといわれる海の深い部分(深海)、
ここの研究は随分遅れをとっているらしい。
軍事産業に入れるチカラを「深海開発」に注いだらいいような気がするんだけど。
思わぬ資源が出てきてウハウハ!?かもしれな・・・おっと、
どこかの国が海の境界線を巡って、
「ハイ、ここまでオレんちー」ってやってるのを思い出しちゃった。
そうか、火種はあちこちにあるんだよね。
そういうことで、今年は終戦70年。
有り難いことに生まれた時から平和で、平和があたりまえだと思ってこれまで生きてきたけど、
そろそろ平和ボケとはオサラバしないとイケないのかも。
実家の母でさえ、国会議事堂前の週末デモに行っててビックリ。
今年は、
改めて「平和」が続く方法を考えねばならない8月なのかも。