失われた時を求めて [お菓子Cafe Nicolas Gardenふう]
プップおばさんのマドレーヌレシピとか、あれこれ試行錯誤の件。
【マドレーヌのへそ】
去年の暮れ、コストコで売ってたフランス産のマドレーヌが美味しくて、
こんなに美味しかった??って、目からうろこの時期がありました。
ネット上を求め彷徨ったけど、本場コメルシーのマドレーヌは日本で売ってるトコ少ないし、
ボンヌママンの大きな缶入りも売り切れてて無かったけど、さるところで頼めることに。
マドレーヌって、確か中学生のころ一度作って、
たまたま上手に出来たのでそこで満足し、その後は全く作ってませんでした。
誰でも簡単に作れる!
そう思ってたのは事実だし、一度成功経験があるのでそれを疑わなかった自分。
最近ウチは、天ぷら粉とかパン用の強力粉・米粉ならあるけど、薄力小麦粉は無し。
それなら、米粉で作ろうと思いたち、作ってみたものの・・・
個包装のマドレーヌ、へそを上にする理由はもしかして、
「へそはダイジ」だからかな。(つω`*)
【紅茶とマドレーヌ】
マルセル・プルーストの「失われた時を求めて」。
この中で、主人公がマドレーヌを紅茶に浸して食べた時に、
忘れていた小さい頃の「幸福感」が脳裏に蘇る話が描かれています。
紅茶にマドレーヌ浸すって、何だかお行儀悪そうな気がしますが、
あっちでは朝食のカフェオレとかにタルティーヌ(バゲットにバターとジャム塗ったもの)を、
じゃぶじゃぶ浸して食べるようなので、結構やってる話ぽいです。
マドレーヌが吸った紅茶が、口の中でじゅわっと広がり甘味と一体になる。
自分にとって、幸福感を蘇らせるような食べ物って何だろう?!
紅茶に浸した「じゅわ感」で近いとすると、汁の多めのお稲荷さんかなぁ。
自分が小さい頃、春の連休あたりになると親戚が集まって山菜採りに行ったものでした。
軽トラックやトラクターや車に分乗して、いざ山菜採りへ。
昔の農家は犬はほぼ放し飼いだったので、軽トラックを追っかけて犬も一緒に行きます。
多い時は10人以上だったせいか、お昼は大所帯。
母や叔母や伯母が朝早くから仕込んでくれたお昼。
ザルにおにぎりを載せ風呂敷で包んだもの、タッパにはチクワと野菜の煮物、
そして、大きな御重にギュウギュウに入ってた、味が濃いめのお稲荷さん。
収穫物を目の前に、午後の収穫予定を語りながら、オトナもコドモも和気藹々。
お茶を片手に、お稲荷さんの甘辛い汁がじゅわっと浸み出て、
シアワセな時間も滲んでました。
【リベンジ】
後日、やっぱりリベンジとなり、違うレシピで挑戦です。
プップおばさん、おばさんのレシピだとちょっとバターが多いかな。生地がダレ気味になる。
但し、ふわっふわなのであれはあれでオイシカッタ。
プップおばさん、見守ってください。 生地はこんな感じです。一晩寝かして絞りました。
あ!へそだ!へそ確認!(≧ω≦)b こんなくらい出べそになれば、合格ですよね?!
オマケの成功したレシピ。
そんなにイッパイ食べないので、全部4分の1にカットしました。
ちょうどこの型で6個できるので一度に焼くにはベストな量。
ああああ、やっと焼けたし気が済んだし、
マドレーヌはしばらくノーサンキューかも。(ノ)ω(ヾ)
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失われた時を求めて・全一冊。翻訳組に角田光代さんが入ってます。
米粉のマドレーヌのレシピはこの本で。
この本の時間と温度だと、ウチのオーブンでは真っ黒に近い色になっちゃいました。要調整です。
小麦粉なしでおいしいフランス菓子: グルテンフリーでカラダにいいことはじめました
- 作者: 大森 由紀子
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2016/12/06
- メディア: 単行本
プップおばさんの料理帖、お菓子以外にも素朴な家庭料理がいっぱいです。
【近況画報】
長野の某動物園にムスメが行ってきたときのおみやげ。
七味で有名、八幡屋礒五郎。
因みに、八幡屋礒五郎と書いて「ヤワタヤイソゴロー」と読みます。
八幡屋さんの和スパイス効かせたマカロンは、
一緒に買ってきた丸山珈琲の季節のブレンド「マグノリア」で。
この珈琲がスゴイ美味しい。季節限定ってモッタイナイ。(*-ω-)