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薔薇の名前2019 [Cafe Nicolas Garden畑と庭と]

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「レオナルド・ダ・ヴィンチ」という名のバラ、2019年一番花。


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【それぞれの個性・それぞれの名前】



バラは、かなり大雑把に分けると、

春しか咲かない品種とそれ以外も咲く品種があります。




昔は、一季咲きと言われる春しか咲かない品種は、なんか損した気がして、

なかなか植えなかったのですが、一旦植えてみると、

春に豪華に咲いてくれるので、春が来た!って実感がものすごく湧きます。


その逆で、春に咲いたのち、

チマチマ秋口や寒くなった12月にさえ咲いてる品種も。



今は、いろんな個性があって色んな楽しみ方があるんだなーと思っています。









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去年まだ花がやっと付いただけだった、クリームイエローのバラ、ゴールデン・リバー。

名は、文字通り金の川。この品種はほとんど棘なしなので扱いやすいです。

中心が渦巻のように見える花びらの多さも、真黄色じゃないところも結構いいです。

一季咲きだけど、こんなにてんこ盛りに咲いてくれました。



左下あたりにチラッと入ってる白系のバラは、ソンブロイユ。

こっちは繰り返し花が付きます。


ソンブロイユは、マドモアゼル・ソンブロイユを略していて、

フランス革命の際、弾薬庫を管理していたソンブロイユ伯爵の娘だということです。

父上の死刑を止めるために、革命派から血を飲まされたりしたとか生臭いお話が・・・。

血は飲んでも、ソンブロイユは純で清楚な白いバラです。





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つるピースは花が大きくて、まるでお遊戯会の紙の花のよう。

直径20㎝ほどに開きます。


作出はフランス・メイアンさんですが、日本に入ったのがちょうど世界大戦後の焼け野原のころ。

日本のバラ育成家の鈴木省三が、このバラを平和を取り戻した象徴として、

国内に広めるために貢献したという話です。





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渋い色合いのバタースコッチ。    鮮やかだけど、花付きがイマイチのクレマチス、キリテカナワ。

「バタースコッチ」は、四季咲。最初オレンジぽいけど、段々渋い茶系になります。

「キリ・テ・カナワ」は、ニュージーランド出身のソプラノ歌手。まだ、ご存命。

生きてるうちに自分の名前冠した花が出回るっていうのはどんな気分なんだろう。



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ゆっくり開花中の、ピエール・ド・ロンサール。

初めて買ったバラだった初代、7年目に虫(多分カミキリムシ)が根元に入って枯れてしまってから、

やっと2年前に植え直してみました。まだまだ、今年は12輪ほど。


そして、ピエール・ド・ロンサールはフランスの詩人の名前でした。




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ピンク系のグラデーションがなかなか素敵な、ラ・デュレ。実際、ニュアンスの深い色になってくれます。

ネーミングはもちろん、超有名なあの、マカロンが売ってるお店とのコラボで生まれたバラです。

でも、ちょっと難なのはバラゾウムシにやられやすいコトかな。

ちゃんと消毒していても、咲かないウチに蕾がくったり折れがちです。(ノω=;)





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ひしめき合って咲いてるのは、クレマチスのエトワール・バイオレット&デルバール社のナエマ。

このクレマチス、花びらが4枚だったり5枚だったり6枚だったりと、ちょっと節操がない系。

ナエマはゴージャスに花びらが多めで、カップも深い感じ。少しだけ、暑さと雨に弱いです。


ナエマはゲランの香水の名前なのですが、

元を辿るとアラビアンナイトに出てくる姫の名前でした。

双子の姫、ナエマとマハネ。性格は水と油ほど違う。

ナエマは強情で望みが高く、火のような性格・・・

そうなると、私としては真っ赤なバラのイメージだけど、違うんですねー。




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雨上がりの白いバラ、新雪。一時、裏のほうに植えてありましたが、引っ越しさせて数年。

やっと花が沢山付いてきました。

真っ白ではなく、すこーしだけ中心が黄色味があって、クシャっとしたシルクみたいな雰囲気が素敵。

ちょっとだけ、剣先咲きぽいけど、多めの花びらが柔らかさをカバーしてます。


新雪は鈴木省三さんの作出。

薄ピンクの「羽衣」も、良く育ついい品種でしたが、

やっぱり日本生まれで鈴木省三さんでした。

尚、鈴木省三さんは今の「京成バラ園」のかただったみたいです。





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これもフランスのデルバール社の品種、フランス・アンフォ。フランスの報道局の名前を冠してます。

ここのイメージカラーが黄色いので、この色合いになったもよう。

濃い黄色から、咲き進むと白ぽい覆輪に近い薄い色になります。











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名前が不明になってて、やすーく買ったイングリッシュローズ。

ティージング・ジョージアという品種と判明したのは、今年になってから。

何でもいいから育ててみようって軽い気持ちで買ったけど、昔一度枯らせてしまった品種だった。

神様が二度目のチャンス与えてくれたのかも。

今度は鉢じゃなく地植えだから、きっと大丈夫♡


名前の由来は、ドイツの著名な報道家の妻の名前、だそう。



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去年小さかったけど、今年はぐんと伸びたクレマチス、サマースノー。

でも、強剪定らしいので冬には地面上で切っちゃって良さそう。

3~5mにもなり、夏から秋にかけて咲いてくれるみたいなので、今年は楽しみ!



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「ラフィーネ」ぽいんだけど、正確な品種が不明な青い系のバラ。

うーん、名札をつけ忘れると、こういうコトが多いのでやっぱりつけなくちゃだなぁ。(*‐ω-)





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あんず色の大き目な花が付く、ツルバラのポルカ。軽快な舞踏曲をイメージ、かと思われます。

四季咲性なので、後方にこの後咲く新しい芽が育ってます。


奥に見える濃いめのピンク色の花は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。

水のタンクの周りにトレリスを巡らせてあるのですが、そこにぐるっと植えてあります。





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「レオナルド・ダ・ヴィンチ」、正面の姿。てんこ盛りで咲く上に、花の日持ちがスゴイいい。

雨にも強く、かなり長い間満開でいてくれます。



ルネッサンスの天才の名を冠したこのバラ、スバラシイ才能持ってます。

才能豊かなこのバラに、

名前付けた人も拍手送りたいです。





ちなみに、「薔薇の名前」というのは、

中世ヨーロッパの修道院を舞台にした、ウンベルト・エーコの小説。

ショーン・コネリーで映画化もされています。

一応ミステリー枠ですが、

キリスト教や神学などに興味がないと分かりにくいかも。(* ̄ω ̄)ノシ












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【オマケのひとりごと】



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図書館のカフェ、うまうまなぐるぐる♡  所用の籠原駅界隈での一枚、「だいたい」って何。(=ω=)






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