いちごと月あかり [ひとりごと]
いちごの季節の思い出は、露地栽培のバージョンとハウス栽培のバージョンの二本立て。
【今となってはハウスモノばかりです】
露地モノのいちごの思い出は、
小さいころ、おばあちゃんちのいちごの畑に行くための軽トラック。
おばあちゃんちに遊びに来てたいとこたちとゾロゾロ荷台に乗って、
インドのバスみたいに無法な乗り方した思い出。
その畑で収穫するのは、まだ白さが残るいちご。
オトナは白っぽいいちごを出荷用に収穫し、
子供たちは真っ赤ないちごを、おやつ代わりにお腹イッパイ食べてる風景。
あの時代は特に平和だったなぁ。
そして3年前は、
「いちごをあまり食べなかった」という記録的な年。
へびいちごみたいな小さいいちごが出回るこの季節。今回は、ゆずジュースと一緒に。
プラスチックな板ゼラチン、水に浸すとビニールみたいになっちゃうって、毎回思う。
ころころしたのイッパイ、つなぎにゼリー、みたいな勢いです。
いよかんとかデコポンもちょっと参加させてます。
チッコイいちごは見た目もカワイイ♡ 春をイタダキマス!
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【3.11記】
3年前の今日の午後、大きな地震が来た。
3年前の今頃は、家族に連絡取れず心配な夕暮れを迎えてた。
あれから随分時間が経ってしまったけど、
あまり変わっていないようにも見える被災地。
逆に、もう昔の話みたいに思えてしまっていた自分の生活。
先日大雪が降った時、
「これは震災みたいだ」と、少し忘れかけていたことに気がつく。
そういえば日本は地震大国だった。
まだどこかで大きな地震がくるかもしれないという中で毎日を送る私たちなんだし、
「他人事ではない」というキモチは忘れちゃいけない。
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原発事故の影響で、「輪番停電」というのがあったとき、
夜にそれが廻ってきた。
真っ暗だったけど丁度満月前後で、
天窓から月光が明るいほど射してて、何だかほっとした。
そして、月あかりをぼーっと眺めながら食べたのが、
この年の春いちごの最後だったかも。
地震も津波も天災だけど、
この月あかりも自然のもの。
このバランスを感じ取ることが、「畏敬の念」のモトなのかも。(*-ω-)