胡蝶の夢 [Cafe Nicolas Garden的日常]
夢の中にいるような、夢から覚めても夢の中にいるような。
【無為自然を感じる場所】
市内に穴場を去年発見したので、
桜の季節を迎え、こそっと行ってきました。
ふたつの沼を囲むように桜の木がたくさんあり、
露天の出店もなく、提灯やボンボリもなく、カラオケなどの音楽もなく、
人出も少なく、ただひたすら桜が愛でるコトの出来る、
このご時世なかなか見られない場所です。
周りにはどんちゃん騒ぎをする人もなく、
静かに散策する人、
絵画に勤しむ人、
何も考えずにボーーっとしている人、
あるいは、ウットリしながら写真を撮ってる自分のような人。
そういう人種しか見当たりません。
そんななか、
ふと荘子センセイの「胡蝶の夢」を思い出しました。
この場合、自分は桜吹雪のなかの一枚の花びら。
自分が見ているのが、花びらなのか、
花びらが見ているのが、自分なのか、
舞い散る花びらの中にいると、
ホントはどちらも正しいのでは、という錯覚に陥ります。
荘子センセイ、
これがきっと自然との融和というものなのですね。
2015-04-12 22:03
nice!(68)