腹黒い王様のお菓子 [お菓子Cafe Nicolas Gardenふう]
もしかして「腹黒い王様」になれるかも!?しかし、ここ日本では「イブツコンニュウ」の壁が立ちはだかる。
【そらまめからアーモンドへ】
料理の写真、撮ってもいつもうかうかしてるので、
気が付けばお蔵入りなんていうのが沢山。
この話も既に、1週間以上前の1月6日に焼いたガレット・デ・ロワの件です。
今年は中のアーモンドクリームを、「腹黒バージョン」に変更。
フィユタージュ(パイ生地)、バターは手抜きバージョンで。 腹黒アーモンドクリーム製作中。
ホントは冷やしながら四角く延ばしておくバター。
家で食べる分だけなので、刻んでそのまんま並べてやっちまいました。
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薄力粉 200g
強力粉 200g
水 200g
塩 15g
オリーブ油 大さじ3
酢 大さじ2
無塩バター 200g
※無塩バター以外をボウルで捏ねて、
ひとまとまりになったらビニールに入れて冷蔵庫で一時間以上寝かせる。
バターを写真のように切って並べ、封筒のように四隅を畳んでバターを生地で包む。
麺棒でのして、三つ折りにする。
三つ折りを冷暗所で休ませながら×6回。(時間を置きながらの作業なので、何回やったか忘れそうになる・・・。)
酢は入れないレシピも多いのですが、
入れると生地の伸びが良くなりハラハラ感も増します。
(2003年発行のCafe-swetsのレシピを、バター200g換算・他で変更しました。)
《クレームダマンド(アーモンドクリーム)腹黒バージョン》
バター 60g
メイプルシロップ 大さじ4~5
黒砂糖 大さじ2
卵 1個
アーモンドプードル(皮つき) 80g
アーモンドクリームを挟んで、卵液(とき卵に水を足したもの)を刷毛で塗って閉じ閉じ。
表面にも塗って、模様をペティナイフで描きます。
オーブン210度で10分、180度にして約40分焼きます。
二個分けたところで、まだフェーブ未確認。①~④のうちどれがアタリでしょ? 答えは・・・
向かって右の一切れ④でした。
ほじほじ発掘。考古学者の気分になれそう?! 発掘されたのはりんごのタルト型フェーブ。
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ガレット・デ・ロワの中には、「アタリ」の「フェーブ」を仕込みます。
年初めにある、キリスト教の公現節(1月6日)。
その日に、その年のツキ度を占うという趣向。
過去4回行ったフランスの3回までがお正月休みだったため、
フランスの街中のお菓子屋さんには、ガレットデロワの並ぶ風景がありました。
金色に輝く王冠(紙製)が添えてあったのも手伝って、
王様はそのまんま王様だと思っていたけど、実は「東方の三博士」だそうで。
余った生地で小さめのショーソンパイのようなものを作ると、
ロシアンルーレットちっくに変身。
ロシアンルーレットというからには、何か「ギョギョ」っとするものを入れたかったんだけど、
冷蔵庫にあったゴーダチーズのカケラを入れただけ。
塩気がちょっと効いて、なかなかイケたりして「ギョギョ」という味にはならず・・・
仕込み加減が「甘め」のロシアンルーレットでした。
思いっきり「塩辛い系」のアンチョビでも入れたら、
それこそ「ギョギョ」って感じだったかなー、残念。
餃子のような姿も膨れて大きくなっちゃった。 でも、ハラハラ加減ハンパ無いす。
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【実際ビミョーな話】
在庫の「ガレット・デ・ロワ用フェーブコレクション」。
30個くらいあったのが、行方不明です。しょぼーん。
先日、たまたま立ち寄ったケーキ店で、
「ガレット・デ・ロワ予約受付中」のチラシの横のカゴに小分け売りのフェーブが!
訊くと、予約したお客さんに渡すけど小売りもしてるそう。
やった!
というノリで今回の「お菓子フェーブ」2個購入。
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で。
店主の話によると、
ガレット・デ・ロワの中にはフェーブ(陶器)の代わりにアーモンドの粒が入ってるらしい。
日本ではフェーブを入れると、
「異物混入」(!?)になっちゃう場合もあってウルサイのだそう。
(*ω*(≡ω≡(◆ω◆ ええぇ、イブツコンニュウ!!??
でも、
フェーブは元々「そらまめ」という意味。
フェーブの代わりに入れてる粒アーモンドも豆というか種だから、
原型に立ち戻る現象・・・?(*ΘωΘ)