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ミカエルの扉 Joyeux Noël 2014 [お出かけ風景]

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自分の「扉」は自分で開かなくちゃならないというお告げ!?((ΘωΘ )


【再会というかリベンジというか歓迎されていたと思われる一日】

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ワシがここに住み始めてどのくらいになるだろう。

 

 

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毎日散々な数の人が押し寄せてはくるが、そもそも30年前は閑散としていた場所じゃ。

 

 

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この扉の先は、一時期は牢獄に使われておった。   この金具も、ついこの前まで新品だったのにのぉ。

 

 

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ユリの紋章の意匠で作られた取っ手も、         のぞき穴のカバーの金具も、いい具合に錆びておる。

 

 

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豚のシッポじゃないぞ。                   これは、ロープを張ったりしたときに使ったモノじゃ。

 

 

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 「人型」にも「花型」にも見えるが、鍵穴は人が懺悔してる姿に似ておる。  この鍵穴も木釘も手仕事じゃ。

 

まぁ、せっかく30年ぶりに来たんじゃ、

ゆっくり見ていくがよいぞ。

 

 

 

 

 

 

モンサンミッシェルが世界遺産に登録されたのは1979年。

今の日本なら、世界遺産登録ともなれば観光客が大挙して押し寄せそうだけど、

あのころはまだ「世界遺産」に対して、世界がまだゆっくりだった。

 

登録されて3~4年後、

tは大学の卒業旅行(バックパッカー)でヨーロッパを巡っていてモンサンミッシェルに立ち寄ったけど、

たまたま日曜日だったため、中に入れず外から眺めて帰路に着くことになった。

今では、土日祝日ほぼ関係なく(ストを除いて)、

観光客を受け入れているけど、昔はそうじゃなかった。

 

そして、

tは約30年の時間を経てモンサンミッシェルと再会。(私とワイコはもちろん初めて)

 

 

 

3人でドルドブルターニュ駅でバスに乗ったとき、

最後部の座席に既におじいさんが、ポツンと一人。

最初は気が付かなかったけど、途中からあり得ない悪臭。

どーも、かなり離れているあの最後部のおじいさんらしい。

浮浪者かな?

お金ちゃんと払えたのかな?

モンサンミッシェルになにしに行くんだろう?

そのときは、クサイおじいさんと相乗りしてしまったとしか思えなかったんだけど、

帰国してから、何度も何度もあのおじいさんを思い出してしまう。

優しげに微笑みながらこちらを眺めていたおじいさん。

何をしたって訳じゃなく、ただ居ただけのおじいさん。

だけど、なんか存在感あってクサイだけじゃないオーラを発してたおじいさん。

なんだったんだろう、あの人?

 

もしかして、

モンサンミッシェルの主か神?!(゚ω゚;)

 

 

 

30年前に来たけど入れなくて地団駄踏んで帰ったt。

ドルドブルターニュまでモンサンミッシェルの主が迎えに来てくれたのかも!

そう思うようになってしまった私たち。

 

そう、

きっと、

「大事なことは目に見えない」。

ニオイが臭くてどう見ても浮浪者だけど、「何か違う」と思わせた彼。

ずっとニコニコ笑顔だったのが今でも忘れられない・・・

 

 

 

 

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「ここの主様、どこ行ってたんだろう。」

「今日は、ドルドブルターニュのカルフールまで行ってたらしいよ。」

 

 

 

「チャンスの神様」は前髪しかない。

信じるか信じないかで言えば、例えば信じるとしても、

得てして神の存在は誰でも気づくわけじゃない。

クサイおじいさんを「神か?」と気が付いたのは、

もしかして幸いだったかもしれないけど、

今までその何十倍も何百倍も、

神に気が付かずに素通りしていたとすれば、

やっぱりつくづく自分たちは凡人。

 

八百万の神の国に住みながら、

ホント、毎日きっと、気づかないまんま。(=ω=.)

 

 

 

 

ちなみにこの夏、

モンサンミッシェルの橋の工事は終了したようで。

潮の流れを堰止めないカタチになりました。

 

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でも、あの1kmも続いてた花咲く土手は無くなっちゃったんだ・・・

あの花々が無いと思うと少しだけ寂しいかな。(`・ω・´)

 

 

 


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